いつも現場でお疲れ様です。
今日は、技術の話でも、工期の話でもありません。
「あいさつ」の話をさせてください。
朝、現場に入るとき。
ヘルメットをかぶって、道具を持って、現場に足を踏み入れる瞬間があります。
そのとき、他の業者の方とすれ違うことがある。
そこで一言、「おはようございます」と言えているでしょうか。
これは、マナーの話をしたいわけではありません。
あいさつには、目に見えない力があります。
あいさつをする職人がいる現場は、空気が変わります。他の業者も動きやすくなる。困ったことが起きたとき、声をかけやすくなる。結果として、現場全体がうまく回り始める。
その中心に、あなたがいる。
元請の担当者は、よく見ています。
担当者は現場を巡回しながら、技術だけを見ているわけではありません。
職人同士がどう接しているか。他業者への態度はどうか。現場の雰囲気を誰が作っているか。
そういうことを、静かに、でも確かに見ています。
「あの会社の職人さんは、感じがいいですね」
その一言が、次の仕事につながることがあります。
逆もあります。
あいさつは、技術と同じくらい大切だと思っています。
技術は、時間をかければ必ず身につきます。
でも、人との接し方は、意識しなければいつまでも変わらない。
私が現場でお願いしたいことは、難しいことではありません。
現場に入るとき、「おはようございます」と言う。
帰るとき、「お疲れ様でした」と言う。
すれ違ったとき、目を合わせて軽く頭を下げる。
それだけです。
10年後のあなたを作るのは、今日の積み重ねです。
「指名される職人」と「そうでない職人」の差は、技術だけではありません。
一緒に働きたいと思われるかどうか。また現場に来てほしいと思われるかどうか。
その積み重ねが、10年後のあなたの仕事量を決めます。
あいさつは、その最初の一歩です。
難しいことをお願いしているつもりはありません。
ただ、あなたにはそういう職人であってほしいと、心から思っています。
これからも一緒に、良い現場を作っていきましょう。

