いつも現場でお疲れ様です。
今日は、技術というものについて、改めて考えてみたいと思います。
技術は、確かに裏切りません
積み重ねた技術は、嘘をつきません。
練習した分だけ、手は正確に動くようになります。経験した分だけ、判断は速くなります。失敗した分だけ、次は失敗しなくなります。
技術は誠実です。費やした時間と努力に、必ず応えてくれます。
だからこそ、職人という仕事は信頼できる仕事だと思っています。才能やコネではなく、積み重ねた分だけ、確実に力がついていく世界です。
でも、技術だけでは現場は回りません
ここで一つ、お伝えしたいことがあります。
どれだけ技術が高くても、それだけでは現場で本当の意味で活躍することはできません。
技術の高い職人が、現場で孤立してしまうことがあります。
仕事は速いし正確。でも、報告が少ない。他の職人や業者との連携がうまくいかない。気づいたことを共有しない。
そうなると、せっかくの技術が、現場全体の力になりきれません。
現場は、一人で完成しません
建物は、一人の職人だけでは作れません。
電気、設備、内装、外構。様々な職人が、それぞれの専門を持ち寄って、一つの建物を完成させていきます。
その中で求められるのは、自分の技術を発揮することだけではなく、周りとうまく連携できることです。
報告すること。確認すること。気づいたことを伝えること。
これらは技術ではありません。でも、これができないと、技術が現場全体の力に変わりません。
技術と人間力、両方が揃ったとき
私が理想とする職人像は、技術と人間力、両方を持っている人です。
技術があるから、任せられる。 人間力があるから、現場で信頼される。
どちらか一方では足りません。
技術だけの職人は、腕は良くても「扱いにくい」と思われることがあります。人間力だけの職人は、感じは良くても「仕事を任せきれない」と思われることがあります。
両方が揃ったとき、初めて「あの人に頼みたい」という評価につながります。
技術を磨く時間と同じだけ
技術を磨くために、多くの時間を費やしてきたと思います。
それと同じくらい、人との関わり方にも意識を向けてほしいと思っています。
あいさつ、報告、約束を守ること、周りへの気配り。
これらは、技術のように目に見えて上達を実感しにくいものです。でも、確実に身につき、確実に評価につながっていきます。
技術は裏切りません。そして、人間力も、磨いた分だけ、必ず力になります。
これからも一緒に、技術と人間力、両方を備えた職人を目指していきましょう。

