いつも現場でお疲れ様です。
今日は、少し違う話をさせてください。
仕事の進め方でも、現場でのルールでもありません。あなたがしている仕事のことを、もう一度一緒に考えてみたいのです。
街の中に、あなたの仕事がある
通勤で通るビル。子どもが通う学校。家族が診てもらう病院。毎日買い物をするショッピングモール。
その建物の壁の内側に、あなたの仕事があります。
外から見ても分かりません。完成してしまえば、誰も気にしません。どの職人が作ったかを知っている人は、ほとんどいません。
でも、確かにそこにあります。
あなたが丁寧に張った壁が、今日も誰かの日常を支えています。あなたが作った空間の中で、誰かが働き、誰かが学び、誰かが回復しています。
「地味な仕事」だと思っていませんか
軽天・ボード工事は、華やかな仕事ではありません。
完成した建物を見ても、内装の下地工事をした職人の名前は残りません。雑誌に載ることも、テレビで紹介されることも、まずありません。
それでも私は、この仕事を誇りに思っています。
建物の骨格を作る仕事だからです。
どんなに外観が美しくても、内装が豪華でも、骨格がしっかりしていなければ意味がない。私たちが手を抜けば、建物全体に影響が出ます。私たちが丁寧にやれば、その建物は長く、安全に使われていきます。
目立たないけれど、なくてはならない仕事です。
手に職を持つということ
世の中には、たくさんの仕事があります。
でも、自分の手で何かを作れる仕事は、そう多くありません。
あなたは今、手に職を持っています。道具の使い方を知っている。材料の特性を知っている。現場の段取りを理解している。その知識と技術は、あなたの体の中に刻まれています。
誰にも奪えません。景気が悪くなっても、会社が変わっても、あなたの中にあり続けます。
それがどれだけ価値のあることか、日々の仕事の中では見えにくいかもしれません。でも、確かに価値があります。
誇りは、仕事の質に出ます
長年現場を見てきて、気づいていることがあります。
自分の仕事を誇りに思っている職人は、仕事が丁寧です。
手を抜こうとしない。見えない部分も丁寧にやる。完成したときに「よくできた」と思える仕事をしようとする。
それは技術だけの話ではありません。仕事への向き合い方の話です。
誇りを持って仕事をしている人の現場は、空気が違います。そしてその空気は、一緒に働く人にも伝わります。
あなたがしている仕事は、残ります
どんな仕事も、時間が経てば記憶から消えていきます。
でも建物は残ります。
10年後も、20年後も、あなたが作った壁はそこにあります。その建物の前を通るとき、「あの壁は自分が作った」と思えることがあるかもしれません。
言葉にしなくていい。誰かに言う必要もない。
ただ、自分だけが知っていればいい。
その感覚が持てる仕事を、私はしていただきたいと思っています。
これからも一緒に、誇れる仕事をしていきましょう。

